違和感を吐き出せるように

おかしいな、と思うことを口にすると周りから煙たがれるので。

青森ねぶた祭り旅行 8日目 仙台

ふと目が覚めると、そこはSAの食堂でした。

時計は5時過ぎをさしています。

 

昨晩青森を発った僕らは、晩御飯を食べたあと猛烈な眠気に襲われ、SAの食堂で寝てしまいました。

外は空が白み始めています。

Kはまだ机に突っ伏して寝ているので、僕は外に出てタバコを吸いに行きます。

 

ああ・・・体中がだるい・・・。

だから朝に出発しようって言ったのに・・・。

 

と思いながら空を見上げますが、全てが遅い。

バイクの横に座り込んでいるとKが起きて出てきました。

 

俺「だるい」

K「しんどい」

俺「とりあえず石巻に帰ろう・・・」

 

二人で黙々と出発の準備をしてSAを後にします。

朝の高速は気温も低く快適です。

高速から見える景色は延々と山々が、山が開けると田園風景が広がります。

早朝から野焼きをしている人がいて、煙のにおいがヘルメットごしに僕らの鼻をつきます。

 

俺「くっさいねんほんま、田舎やからって朝から嬉しそうに草焼いてんちゃうぞ」

 

罵声を飛ばしながら僕とKは石巻へと走ります。

高速を1時間ぐらい走り下道におりて、コンビニで休憩。

コーヒーを片手に眠い目をこすりながら朝日が体を照らしていきます。

Kはガソリンを入れて、また走ります。

 

石巻のKの家へと帰ってきた僕らはそのままコインランドリーに行きました。

洗濯している間は幸楽園でお昼ご飯を食べます。

関東の方では幸楽園が多いですが、関西の横綱みたいなもんでしょうか。

正直横綱のほうが味は好きですが、幸楽園は値段が安い。

ラーメン一杯の値段で焼き飯と餃子もセットでついてくるので、とりあえず何か食べたい時には助かります。

 

ラーメンを食べて洗濯物を取り込んで外に出ると、雨が降ってきました。

 

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そら台風来てますからね。

雨男の俺が洗濯したってなったら雨も降りますよ。

大急ぎでバイクに乗って帰りますが、結局びしょびしょに。

せっかく洗濯したのに。

 

Kの家に戻って着替えるとまた眠気が・・・。

七夕祭りの仙台市内までは電車で行くので少し休みます。

 

 

 

で、起きるともう夕方ですよ。

二人とも大慌てで着替えて用意します。

こっちは電車の本数が圧倒的に少ないので、駅まで歩いて急いで電車に乗り込みます。

正直電車は苦手だし、旅行中に乗ることになるとは思ってなかったので仙台まで座席で大人しく寝ます。

 

仙台では思っていた以上の都会っぷりに驚きました。

さすが東北一の都市、梅田を碁盤目状に整備して汚いところを無くしたような。

それに心斎橋商店街もくっつけましたみたいなチート。

 

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でもお祭りはこれだけ。

この提灯みたいなのが商店街にずらーっと吊ってある。

しかもちょうど顔の位置にヒラヒラが来るのですごく邪魔。

昔は日本人の平均身長が低かったからこの長さなんですかねえ・・・。

七夕祭りは東北六大祭りのうちで一番がっかり祭りですね。

花火はすごいみたいなので、今度来るときは花火の時に・・・でも仙台でバイク停めれるとこあるのかなあ。

 

まあ七夕祭りはこれぐらいの規模でちょうど良かったのかも知れません。

だって二日遅れできたハネトの筋肉痛で足がパンパンでしたからね。

僕まだ26歳ですよ。

もう筋肉痛が遅れてくるってどういうことよ。

 

もう若くなくなってきているのを痛感しながら歩きます。

 

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仙台のご当地アイドルが頑張ってました。

ステージの周りではドルオタが踊ってます。

 

これが若さか・・・。

 

で、屋台でまた二手に分かれては各自食べたいものを買ってきてビールを飲みます。

祭りなんて半分はビール飲んでうまいもん食うための口実ですからね。

一通り回った後は駅へと戻り石巻へと帰ります。

 

石巻の駅に着くとまた雨ですよ。

僕らが駅から出ると降ってくるわけですよ。

Kの家まで徒歩10分、傘はKの折り畳みが一本あるのみ・・・。

 

地 獄 の 相 合 傘 ! !

 

家に着くと冷蔵庫に入れっぱなしにしてたずんだ餅を食べて寝ました。

もう対決列島する元気も無く・・・。

 

 

 

次の日は石巻を出て松島観光、そして福島へ。

福島では人間が生身で行けるところギリギリまで走ってきました。

Kが復興で東北に行っていることからも震災の爪跡はいまだ各地に残っており、地震の被害の大きさ、そして原発事故の被害に言葉を失います。