青森ねぶた祭り旅行 6日目 ハネトライダー
6日目にしてようやく旅の目的を果たします。
ハネトとして跳ぶために。
こちら、1日目の記事にも貼ったねぶた祭りの様子です。
ここには僕は写ってませんが、こんな感じで「ラッセーラー」と言いながら跳んできました。
6日目はまず起きてコーヒーを飲んだあと、この日の予定を考えました。
まず朝からもう直射日光がきつすぎて地獄です。
これじゃあハネトに参戦する前に汗だくになって消耗してしまうということで、用意を全て済ましたらギリギリまで極楽湯でゆっくりしようという作戦にします。
まずハネトの衣装を買いに行きました。
レンタルもあるんですが、夏の思い出としてぜひとも手元に置いておきたかったのと、かなり汗をかきそうなのでいくらクリーニングしてるとはいえ少し抵抗があったので・・・。
青森まできて神戸呉服屋さんというお店に開店5分前ぐらいに到着します。
まだシャッターを開けているところにも関わらず、この後はすぐ混むからということですぐにサイズを合わせて買わせてくれました。
試着もしてもらって着方も確認します。
一着12000円と決して安くは無いですが、買うだけの価値は十分にありますよ。
Kと二人で衣装を買った後は、近くのセカンドストリートという古着屋に行きました。
なぜか二人とも長ズボンしか持ってこなかったんで夜が暑くて暑くて、半ズボンを買おうということで。
東北は寒いイメージしか無かったのであんなに暑いとは予想外でした。
セカンドストリートに行くと新品のタープが4000円ほどで売っていました。
キャンプ場の直射日光にはほとほとウンザリしていたので、今後のことも考えてタープも買いました。
本当はそのままお風呂に行くつもりでしたが、Kのバイクはカバンが無いと積載能力がほぼゼロで、僕のキャリアは二人分の衣装とズボンとタープでいっぱいだったので一度キャンプ場へと帰りました。
翌朝の写真ですが、タープを張ると一気に生活感が増しました。
干してある衣装がいかにも住んでます感がすごい。
こうしてタープによって日陰を得たものの、やっぱり暑い。
まあ大阪は36℃とかに比べて青森は30℃ちょっとだったんですけど、外にずっといたらそら夏やもん何度でも暑いよ。
急いで半ズボンに履き替えて半そで、半ズボン、サンダルというライダーらしからぬ格好で極楽湯へと向かいました。
途中でKがまたガソリンを・・・と言い出すのでスタンドに行くと、僕が入るスペースがありません。
仕方ないので空くのを待っていたら軽に割り込まれるし・・・。
K「ガソリン入れないんですかあ?」
俺「そらね、給油したいですよ。僕もね、青森まで来て小言ばっかり言いたくはないけどさあ・・・僕が先に待ってるわけじゃないですか。それをあのクソババアはね、一度こっちと目が合ったのにそのまま割り込んでいったわけですよ。」
とブツクサ言ってると、膝の裏を思いっきりマフラーに当ててしまってヤケドしました。
あまりの熱さと痛みに足が50cmぐらい跳ねあがりましたよ。
そら半ズボンでバイク乗る方も悪いけど、踏んだり蹴ったりでした。
旅行中はずっと絆創膏貼ってたけどいまだに跡残ってますしね。
その後は極楽湯に行ってお風呂に入り、フードコートでバターカレーラーメン?なんか名物らしいけどイマイチ・・・を食べて、3時頃まで寝ました。
いよいよ時間ということで、キャンプ場に戻り衣装に着替え全体ミーティング。
「いくぞ野郎どもおおおおおおお!!」
のかけ声とともにバイクのエンジン音がキャンプ場に響きます。
途中の橋では先に出発したチャリダーが自転車をかかげてバイクを見送ります。
僕らはチャリダーに手を振りながら橋を駆け抜けて祭り会場へと向かいます。
なんか颯爽と駆け抜けた・・・みたいな文章ですが30km/h遵守ですけどね。
途中のコンビニで水分補給にお茶を買っておいて、いよいよねぶた祭りの始まりです。
ポーズ決めたつもりが神埼ポーズに・・・。
神崎さん今までバカにしてごめん。
それから2時間。
「ラッセーラーラッセラー!!」
ひたすら跳びます。
上下に体を揺らしてひたすら進みます。
老いも若きも男も女も。
日本中から集まったライダーたちが跳ね回ります。
終わってみるとあっという間の2時間でした。
夏の素晴らしい思い出になるお祭りでした。
つーか俺いつも手を腰に当ててんな。
他にポーズ無かったんか。
祭りの余韻にひたりながらバイク置き場へと向かいます。
両足はパンパンだし、慣れない足袋と草履なので指先まで痛いし、フラフラになりながらバイクにまたがってキャンプ場へと帰りました。
案の定、衣装は帯から手ぬぐいから何から全部が汗でびしょびしょになってました。
買ってよかった・・・。
すぐに衣装を干してお風呂へと向かいます。
極楽湯は団体客が来ていてまさに芋の子を洗うかのような状況です。
僕とKはフードコートでラーメンを食べてすくのを待ちました。
前に見たホモが集まるプールの画像をちょっと思い出しました・・・。
団体客が帰り、ようやくロッカーが空き始めたのでお風呂へと入ります。
湯船につかると体中の筋肉がほぐれていくようです。
まあ・・・地獄の筋肉痛は後から来るんですけどね。
お風呂から上がりキャンプ場へ帰ると、泥のように二人とも寝てしまいました。
次でねぶた祭りは最後です。
できれば来年もねぶた祭りに行きたいですね。
とりあえず今は残している北海道とねぶた祭りのリベンジのために生きていけそうです。
青森ねぶた祭り旅行 5日目 盛岡~青森
記事の最初の文に何を書けばいいのかいつも悩みます。
さらっと読んでしまうようで大事な部分である気もしますが、そもそも誰も見ていない。
5日目は盛岡のキャンプ場から。
僕らが来た時には真っ暗でどこか分からなかったんですが、下の写真の小屋の左奥がキャンプ場で僕らは駐車場にテントを張っていました。
ただ暗いときは下手に芝生のところに入っていくと、寝るところに石があったり、傾斜になってたり、思ったよりも汚いところだったりするので平らなアスファルトのほうにテントを張って正解でした。
しかも入り口の地面にはかなりの凹凸や穴があったので、僕はともかくKのバイクでは入っていくとこけてしまう可能性もある道でした。
しょっちゅう道の駅にテントを張っている経験がここで生きたようです。
この日から先に起きた方がモーニングコーヒーを淹れるという役割が発生しました。
といってもお湯を沸かすだけなんですが。
東北で山の中なので朝晩は少し涼しくなるんですが、やっぱり7時ぐらいになって日が出てくると暑くて自然と目がさめてしまいます。
正確には6時半に一度目がさめて、まだいける・・・と思って寝るけど7時で限界を迎えるというのが僕とKの共通見解でした。
コーヒーを飲んでパンを食べてマッタリとします。
寝起きから動く気にはあまりなれないのですが、朝は本当に早く撤収しないとテント内がサウナになってしまうので地獄です。
本当に片付けてるだけで玉のように汗をかいてくるんですよ。
エアマットや衣類を片付けるだけなんですけど、その10分ちょっとが命とりになる。
結局汗をかきながら荷物を片付けます。
昨日は暗くて全く分からなかったんですが、このキャンプ場は岩手山のふもとに位置しているみたいです。
少し行くと昔噴火した時の溶岩が大量に広がっていました。
見渡す限りの溶岩です。
そんなものよりお風呂に入りたくて仕方なかったんですけどね。
僕が溶岩が広がってたと言って、Kがそれを見に行ってる間にキャンプ場の係りのお兄さんとおじさんに話しかけられました。
どうもこの辺りには八幡平というところにアスピーテラインとかきれいな道がどうのこうの・・・まあビーナスラインみたいなのが色々あるんですよ。
地元の方に色々とオススメを教えてもらってありがたいです。
まあ行かないんですけどね。
ってか青森に行くのにかなり道反れるし・・・今日には青森行ってねぶた祭りが見てえってのに・・・とは言いませんが。
ただ少しルートを変えるだけで走れる道も二つほどあったので、そちらはルートに組み込んでいくことにしました。
パンフレットも3つももらっちゃったしね。
ってかバイク旅行してても本当におっさん以外と話すこと無いな。
その後はキャンプ場に併設されている温泉まで行って開店を待ちます。
駐車場でお互いのバイクに乗って遊んでは、やっぱ自分のバイクが一番だなと・・・。
体格的には逆の方が合ってそうなんですけどね。
僕のバイクももう日本中を駆け回った相棒なんで、大破でもしない限り手放せそうにはありません。
色々と写真を撮ったりして時間をつぶします。
10時になりようやくお風呂が開いたので入ります。
僕は朝風呂派なのでお風呂に入らないと走り出す気になりません。
特に開店してすぐは人も少ないのでゆっくりと露天風呂に入ったりできて最高ですね。
今までで一番良かったのは広島で入った海の見えるお風呂で、お湯がほんのり塩っぽくて、出発して2日目ということもあって旅行気分が高まって気持ちのいいお風呂でした。
お風呂から上がったらお土産コーナーを見てアイスを買い、僕は熊よけの鈴も買いました。
帰りのSAで撮ったんですが、熊よけの鈴とコップをぶら下げて走ってます。
特に登山はしないんで必要無いんですが、熊よけの鈴やとかコップとかがカバンについてるとキャンプ玄人感が増してよくないですか?
よくないですか。
お風呂から上がると青森へ向けて出発します。
なんとかラインを通ってきれいな景色を見て282号線に出るんですが、途中で道に迷ってしまいます。
さっきまでは「おおおおきれええええええ!!」とはしゃいでいたのに、もうお互いの罵倒が始まります。
俺「この道で合ってるんですか」
K「じゃあ自分が前走りなさいよ」
俺「僕はナビを設定してないんですねえ」
K「僕もナビなんて設定してませんよ」
俺「無能」
K「なに?」
なんとか282号線に出てまっすぐ走ります。
途中の休憩によったローソンで岩手山が見えたので撮影大会です。
昨日の虫ローソンとはうってかわって今までで一番景色のきれいなローソンでしたね。
奥にうっすらとしか見えないんですけどね。
朝はふもとにいたのに、走り出すと早いもんです。
そしてまた走り出すとKがガソリンをそろそろ・・・としきりに言います。
僕が1回の給油で300kmは走れるのに対して、Kのバイクは100kmちょっとです。
これだからリッターSSってやつは・・・。
と言っていると道の駅とガソリンスタンドがあったので昼食がてら休憩します。
場所は秋田県鹿角市、知らぬ間に秋田県に入っていたようで真夏にも関わらずきりたんぽ定食を頼みます。
書くの2回目だけど、「定食」の誤変換で「定職」になるの本当にやめて。
この白飛びしちゃってるのがきりたんぽとか言うやつです。
まあ道の駅なんでね、そんなに味に期待はしてないですよ。
でも鹿角はきりたんぽ発祥の地!!!とか書いてるから多少は期待したんですけどね。
まあきりたんぽ食うために秋田に来るってことは無いな。
昨日の盛岡冷麺は美味しかったんですけどねえ。
秋田の傘燈祭りっていうのも見てみたいので、きりたんぽの評価は来年に持ち越しですかね。
その後は7号線を走って青森へ走ります。
山を抜けて、海が見えて・・・「海だああああああジャカジャン!!」という水曜どうでしょうの鉄板ネタをやった後はねぶた祭りの特設サマーキャンプ場へと行きます。
このサマーキャンプ場には日本全国からねぶた祭りを見に、跳びに来た人たちであふれていました。
僕らも端っこにいそいそとテントを張り、初日はねぶた祭りを見ようということで用意します。
テントを張って用意が終わるとハネトとして跳ぶ人たちの全体ミーティングがあるということで、聞きにいきました。
まあ細々と注意事項はありましたが、「いくぞ野郎どもおおおおおお」というかけ声のためのミーティングでした。
実際には女性ライダーもたくさん参加されてますが。
僕らはライダーたちを見送った後、コインランドリーに行って洗濯をして、コンビニで夜食を買ってからタクシーで会場に向かいました。
だって歩くのしんどいし・・・。
そんなわけでねぶた祭りです。
もちろんオフィシャルの手ぬぐいを探しながらです。
熊本、僕が行った少し後に地震があって心配です。
自分が行ったことのあるところだとやっぱり他人事のような気がしなくて。
ハネトですが、なんというか・・・青春です。
笑顔がまぶしい。
細かいところまでしっかり作りこまれていて、色もきれいなのにおどろおどろしい感じもあって。
こちら最後のが青森県板金工業組合の作品。
ここが僕らハネトライダーを受け入れてくれる組合です。
板金工業組合が無ければ僕らライダーは参加するのが難しくなるので、本当にありがたいですね。
ビールを片手にねぶた祭りを楽しんだ僕らは、結局手ぬぐいも見つからなかったのでお寿司を食べに行きました。
旅行中で三度目のお寿司です。
日本では北に行けば行くほど海鮮が美味しくなる気がします。
金沢で食べたのどぐろは口の中でとけるし、石巻で食べたホヤなんかビールのアテにいくらでも食べられるし、青森ではやっぱりマグロが美味しい。
将来は魚が美味しいところに住みたいなあ。
お寿司とビールで満足した僕らはキャンプ場へとまたタクシーで帰りました。
買ってきた夜食もそこそこに、僕らは床につきました。
6日目はとうとう旅の目的であるハネト参戦です。
青森ねぶた祭り旅行 4日目 石巻~盛岡
書くことがどうでもよくなったりするものの、やっぱり書いておかないと気持ちが悪いですね。
Kと合流した翌日はエアコンの効いた部屋でゆっくりとした朝を迎えて、二人で大量の荷物を部屋から降ろしてバイクに積み込みました。
Kはまたがっては荷物が背中に当たって圧迫感が・・・と苦い顔。
Kのバイクはどう考えてもキャンプには向いてない気もするけれど・・・それであえてキャンプに行くというのもロマンだと思います。
バイクという乗り物はロマンの塊のようなものだと思っているので、つらく厳しいものであればあるほど後から思い出した時に楽しかったなと感じます。
この日は盛岡まで。
東北では8月の頭に各県で祭りがいっせいに始まります。
僕は事前にリサーチなどは全くしないので知りませんでしたが、Kはさすが東北に転勤して色々と調べていたみたいでした。
この日は盛岡の「さんさ踊り」というお祭りを見に行くことにしました。
あとは盛岡冷麺を食べるということで。
・・・といいつつ朝マックをし、100均でKの服を入れる圧縮袋を買ったりとのんびり出発です。
俺「なんで事前に用意とかしとかないんですかね・・・」
K「僕はねえ、君みたいなニートと違って忙しいんですよお」
出発してさっそく喧嘩腰でお互いを罵倒しながら走ります。
僕らはいつもヘルメットにインカム(無線機のようなもの)をつけて話しながら走るんですが、会話の8割以上は相手への罵倒です。
お互いをサポートしながら走るとかそういうものは全く無いです。
K「今のは右じゃなかったんですかあ?」
俺「なんで早く言ってくれないんすかね・・・」
K「君が先頭走ってるからね、邪魔しちゃいけないと思って」
俺「じゃあKが前を走ればいいんじゃないっすか?」
K「さっさとUターンしなさいよお」
俺「大体ねえ、僕は初めて東北に来たゲストなんだからホストが前を走るべきでしょ」
K「ホストは昨日までで走り始めたらそりゃあ対々(対等って言いたい)ですよ」
俺「対々ならなおさら俺が前走る必要無いんじゃないですかね・・・」
とかそういうことを繰り返しながら走ります。
俺「平泉なんてのはー、藤原氏とかのあれじゃないの?」
K「そうですなあ」
とお互いに疲れてきて段々と口数も減っていきます。
さすがに朝からずっと走りながら話しっぱなしだとのども枯れてきてしんどいんですよね。
少し疲れてきたぐらいで盛岡に到着します。
お祭り会場付近の臨時駐車場まで右往左往し、誘導のおばちゃんの不親切な案内に四苦八苦しつつバイクを止め、駅前に向かいます。
Kはお祭りのオフィシャルの手ぬぐいを集めているということで、駅前の百貨店で探しますが見当たりません。
この「お祭りのオフィシャルの手ぬぐい」というやつに、僕らはこの後も祭りのたびに苦しみます。
途中で僕が帽子を持ってきていたのを見て、Kも帽子を買い足していました。
僕らはノッポさんの帽子!!とディッキーズの帽子を持ってレジで喜んで言ってましたが、BEAMSの店員さんは苦笑いですね・・・。
この旅行の間は本当に気温が高く日差しがきつかったので、帽子を買っていて大正解でした。
その後はぴょんぴょん舎というところが冷麺で有名なようなのでそこでご飯を食べました。
美味しかったけど、金額のわりに量がね・・・。
僕は少し物足りなかったので韓国ノリの巻き寿司も後で頼んだんですが、お祭りの時間にギリギリだったので急いで食べてしまいました。
K「まだ食うのか・・・」
俺「ちゃんと食べへんから(背が)伸びへんのやで」
K「何の話や?」
俺「ほな行こか」
食事中であってもお互いの罵倒だけは忘れません。
お店を出るとさんさ踊りがもう始まっていて、僕らはさんさ踊りのリズムを口ずさみながら早足で人ごみを掻き分けます。
祭りを見るためではありません、お祭りの手ぬぐいを探すためです。
こんな感じです。
リズムとかけ声がすごく頭に残ります。
お祭りの先頭では中国だか台湾だかの人らが竜をグワーっとやってます。
でも僕らは手ぬぐいを探します。
適当にパッパと取っていたので分かりにくいですが、ミスさんさ踊りの方々です。
美人ばっかりでした。
でも僕らは歩きます、手ぬぐいを探すために。
一通り格グループの行進が終わると次はパレードが始まります。
ミスさんさ踊りの人たちはあちこちにと忙しそうです。
でも僕らも忙しいんです、手ぬぐいを探しているので。
と、日も完全に暮れてきたところでようやく見つけました。
市役所の前で会議用の机を一つだしてこじんまりと売っていました。
この人ら売る気あるんだろうか・・・と思っていたら絶妙なタイミングで「お兄さんもどうですか?」と言われてしまいます。
僕は別に手ぬぐいは集めてないんですが、「ほう・・・こいつやりおる・・・」と思わせる素晴らしいタイミングに負けて買いました。
ちょうどその後から、さんさ踊りが自由参加になったので僕らもパレードについていきました。
途中で妖怪・・・?もいました。
無双乱舞みたいな動きしてたんでめっちゃ目立ってて・・・というか見た子供泣いてましたからね。
最後はみんなで自由に踊りまわるという感じのようで、開かれたお祭りですごいなと思います。
大阪のお祭りは基本的には関係者以外は参加できないので・・・。
僕らは祭り拍子を後にしてバイクの方へと帰りました。
いつまでも頭にリズムとかけ声が響きます。
この日のキャンプ場がまだ少し行った所だったので、お祭りなのにビールも飲まずに頑張って耐えて耐えて・・・。
途中のローソンでビールとつまみを買おうと・・・買おうとしたんですが・・・。
これ、飛んでるのも下にいる点々も全部虫ですよ。
蛾、カナブン、カメムシ・・・その他田舎のほうで見かける虫は全て集まってる地獄絵図です。
僕はアウトドアが好きですが、虫は嫌いです。
ましてやこの大量の虫、しかも店内にも大量にいるんですよ。
僕は今まで旅行で何度もコンビニにはお世話になっていますが、ここまで強烈なコンビニは見たことがありません。
バイトの女子高生ぐらいの子が平然と店内の虫を掃除していましたが、田舎のたくましさのようなものを見た気がしました。
ってかこんな店のから揚げ君とか怖くて食えないよ・・・。
なんとか地獄のようなローソンで買い物をした後は、明かり一つ無い山道をおそるおそる走ってキャンプ場へとたどり着きました。
これぞ男のキャンプですよ。
ビール!缶詰!みたいな。
手前でグツグツしてるのは山形でずんだ餅と一緒に買った「郷土の煮込み料理的な何か」です。
そして二人でビールを片手に空を見上げます。
おそらきれい・・・。
まあ本当は二人して酔っ払いながら
「あれは何座や!!」
「三脚無いのか!!!」
「星空ってどうやったら撮れるんや!!!」
とか言ってたんですけど。
大阪ではこんなきれいな星空は見れないので本当に感動でした。
満点の星空を見ながら友達とビールを片手に贅沢な時間を過ごして寝ました。
5日目はようやく旅の目的地である青森へと向かいます。
青森ねぶた祭り旅行 3日目 新潟~石巻
旅行のブログを書いてる時は色々と思い出してるので日常のつらみが少なくていい。
最近はトラベルライターという仕事?があると知り、そんなものはごくごく限られた世界のことだと思っていたけど少しいいなって思う。
でも2日目、3日目をこう書いたり書こうとしていて思うのだけど、僕はそんなに豆に写真を撮る方ではないし文章も取り立てていいことを書けるわけでもない、というか未だに口語とですます調が入り混じっているし良い悪い以前の問題だ。
そもそも僕は自分がしたいことをするのが好きなのであって、それを他人に見せたいとかそういう欲がそんなに無い。
いや、欲が無くてもそれで稼げるんならいいのかも知れないけどね・・・一眼レフだって結局はきれいな写真を撮ってできるなら誰かに見てもらいたいし。
とりあえず、3日目は新潟から石巻まで。
新潟から山形を抜けて、宮城に入るまでひたすらこんな景色の中を走っていました。
ルートとしてはこんな感じ。
東北を軽く横断するだけだと思っていたら、意外と距離があるんですよね。
青森に行くのになぜ一度太平洋側に・・・と言われそうだけど、以前に何度か書いた友達が転勤で今は石巻で勤めているからです。
ねぶた祭りはその友達・・・ブログではめんどくさいので「K」としましょうか。
Kと一緒に行くので、充電などもかねて石巻に泊まります。
出発した時から調子の悪かったバイクのチェーンが、前日の雨で完全にオイルも飛んでしまい発進のたびにガコガコと鳴っていたので、朝からホームセンターに行くことにしました。
いや、正確には南海部品に行こうと思っていたのだけど運悪く定休日だったので。
朝マックをしながらホームセンターが開くのを待っているとトレーの上がこれですよ。
若者たちがキラキラとした笑顔で労働の素晴らしさを訴えかけてるんですよ。
それを見て僕はディストピア物で洗脳された人々を見たような複雑な気分になってしまいました。
広告なのである程度は作られたニセの情報なのだろうけど、働くことに対してそんなにポジティブな気持ちになったことが無い僕としては、この広告に書いてあることも、写っている人たちも、この広告で本気で求人が来ると思っている人たちも、これを見て働きたいと思える人たちがいることもとても信じられない。
今日は話しが脱線気味ですけど、そんな日もあります。
どうせこの日も走った以外のことは特に無いので文字数稼ぎみたいなもんです。
ということでホームセンターに行き、チェーン用の工具とオイルを購入。
工具というのがよく車のタイヤ交換で使う十字のあれです。
でかいです。
邪魔です。
19mmのナットを緩めないとチェーンの調整ができないんだけど、固いし作業性の悪いバイクなのでラチェットやレンチじゃビクともしないんです。
17mmまでなら小さいのもあったんですけど。
結局その十字レンチは大阪に帰るまで僕の荷物を圧迫し続けました。
まあその後も何度かチェーンの微調整をし続けるハメになったので買って正解でした。
汗だくになってチェーンを調整した後は1時間ほど走って道の駅に併設されている温泉に行きました。
僕は髪がセミロングの女の子ぐらい長いのですが、横でお父さんに洗ってもらってる男の子がずっと僕のほうを見てきます。
面白いので貞子みたいにしてあげたら子供は大喜びでしたが、お父さんには不審者を見るような目つきで見られましたね。
いやあつらい。
お風呂から上がって、暑いのに味噌団子を食べてまたチェーンを微調整して出発します。
途中の道の駅で猫と一緒に休憩します。
道の駅ではずんだ餅と郷土の煮込み料理的なもの・・・なんか名前忘れたけど保存効くようになってるやつを買いました。
ずんだ餅はKへのお土産です。
石巻に着いたら一緒に水曜どうでしょうの対決列島のごとく早食い対決しようと思って買ったんですが、結局冷蔵庫に入れたまんまでしたね。
宮城県に入るとコンビニでこんなのが売ってたので買ってみました。
ちょうどこの日はお昼を食べて無かったので食べたんですが、あんまり美味しくなかったですね。
しかも盛岡でも同じ味の地名だけ盛岡に書き換わってるおにぎりがあって、食べてみたけどやっぱり微妙。
でもこういうご当地っぽいものってつい買っちゃうんですよね・・・めちゃくちゃ美味しいってことはほぼ無いけど。
その後は仙台の思った以上の都会っぷりに少し驚きつつ・・・ひさしぶりに味わった都会の渋滞にうんざりしつつ石巻へと走りました。
途中で松島を通るんですが、僕は何も調べずに走ってきてたのでここがかの有名な松島だと気づくのに少し時間がかかりました。
松島や ああ松島や 松島や
クッソみたいなね。
そんなもん俺でも詠めるやんけみたいな松尾芭蕉の有名なあれですよ。
俳句といえばね、僕が沖縄に行ってバイク乗ったときに詠んだやつの方が松島やよりよっぽど良いと思うんですよ。
肌焦がし またがる鉄馬 蒼の沖
どうですかこれ。
どうでもいいですよね。
とかまあそういうことを松島の景色見ながらコンビニの駐車場で思ってたら、なんかズンズン鳴らしちゃってる系のベンツが入ってきたんですよ。
しかも中から出てきたのは民族柄のサルエルパンツにアメカジシャツ着た40代ぐらいのおっさんですよ。
おっさんめっちゃズンズン鳴らしながらタバコ吸うてるやん・・・と思ったら話しかけられましてね。
俺ってそんなに話しかけやすいのかな。
まあどこから来たとかどこに行くとか、松島はどうだとか話をしてたらですね、ここで働いてるからご飯だけでもおいでって名刺いただいたんですよ。
料 理 長 !
まじかこのおっさんってなりましたよね。
また行かしてもらいますとだけ伝えて僕は出発しました。
人間が見た目によらないって本当に思いました。
僕は見た目通りヒッピーみたいですけどね。
そうしてようやく石巻に到着して、Kと久しぶりに会って荷物をKの家に降ろしに行きます。
荷物を降ろしてご飯はどうするとなり、お寿司ならおごってやると。
いやあ回らない寿司とビール最高ですね。
遊んで走った後に人の金で飲むビールとか最高に業が深くていいよね。
上にぎりを頼んだあとに僕はさらに追加で特上も頼みました。
人のおごりで。
もちろん友達と二人で半分ずつ食べましたけども。
持つべきものは友ですね。
僕の本名には「友」という字が入ってるんですが、母は友達を大事にしなさいということでつけてくれたんですよ。
今のところ大事にされるばっかりですけどね。
帰ってきてからは友達はバタバタと荷物を用意してます。
というか出発前日になってまだ用意終わってないのかと。
まあかたやニート、かたや大阪を離れて真面目に働くサラリーマンですから。
そんなことは関係なくバカにしますけどね。
付き合いの長い友達ってのはいいもんですね。
僕はというと久しぶりにエアコンの効いたところでゆっくりして気が抜けたのか、一人だとあまり飲まないビールを飲んで少し酔ったのか。
気づくとそのまま寝ていました。
4日目は岩手県の盛岡まで行きます。
青森ねぶた祭り旅行 2日目 金沢~新潟
旅行の二日目からしっかり雨男ぶりを発揮したミニです。
この日は金沢から新潟まで、おおよそ300kmほどですね。
天気が良ければ千里浜に行くのもいいなと思ったんですが、どうにも曇り空だったのでパス。
用意をしていると一気に曇り空になって早くも怪しくなってきました。
道の駅を7時ぐらいに出発して、8号線をずっと走って新潟を目指します。
途中8号線に入るまでは少し迷いましたが、入ってからはずっと大きなバイパスでした。
ちょうど新潟に入ったところの道の駅で休憩とお昼ご飯を食べました。
モツ煮込み定食だったかな?
「定食」って打とうとしたら「定職」って変換されるの本当にやめて欲しい。
しっかりモツが入っていて味も少しピリ辛なご飯が進むいい昼ごはんでした。
ご飯を食べてコーヒーを飲んで、天気が怪しいけど行かないと・・・と思って走り始めて30秒・・・。
突然の豪雨にあい、なすすべも無く道の駅へと引き返しました。
戻ると雨宿りのおじさんライダーがすでに二人いて、お二人はどちらも60歳ぐらいでしたが同じライダー同士、三人でやいのやいのと天気に文句を言いながら着替えたりこの後のルートの話をしました。
結局1時間ぐらい駐輪場の屋根の下で雨宿りしてましたが、最終的には6人にライダーも増えてみんなで雨が小降りになるのを待ちました。
この地雷原のような雨雲が北上してくるので待っても仕方ないということで、同じく青森まで向かう途中だというおじさんと二人で新潟まで目指すことにしました。
上越に入るまでは峠のような山道を通ったりするので一緒に来てもらえて本当に助かりました。
お互いに名乗ることもなく一期一会の関係でしたが、辛い雨の中を一緒に走って僕は勝手に戦友だな・・・と思いながら「お気をつけて」と。
バイクでの旅行は辛いことや不便なことも多いですが、その分だけ人との出会いや親切にしてもらえることがあるので楽しいですね。
新潟には何度か来たことがあったので、よく行ったタレカツ丼を食べに行きました。
駅前のドンキの2階に政屋っていう多分チェーン店だと思うんだけど。
その後は海水浴場の近くの東屋でテントを張って寝ました。
また朝に撮ったやつ。
この日は雨でひたすらカッパ着て走っただけだったんで何も見れなかったのが残念。